複数のFlashAirを同じ無線LANへ接続して利用する
本チュートリアルでは、複数のFlashAirを同じ無線LANへ接続させて、個別にFlashAirを認識して利用する方法を解説します。
システム概要
機器構成例
このチュートリアル例では、下記の機材を使用しています。
- FlashAir × 2(世代・容量は問わない)
- 無線LANルータ(無線LAN親機となるものであれば何でも可)
- 無線LAN通信可能なPC(無線LAN通信可能でウェブブラウザが使用できる機器であれば何でも可)
APPNAMEを利用して個別にFlashAirを認識してアクセスする方法
まずは、2枚のFlashAirをSTAモードに変更して、用意した無線LANルータに接続できるようにします。 STAモードへの変更方法は ステーションモードの利用の「方法1: 設定ファイルを直接編集する」をご確認ください。
各FlashAirのCONFIGファイルに設定する値は、たとえば下記のようになります。
1枚目のFlashAir
APPMODE=5
APPNAME=flashair1
APPSSID=FOOSSID
APPNETWORKKEY=password0123
2枚目のFlashAir
APPMODE=5
APPNAME=flashair2
APPSSID=FOOSSID
APPNETWORKKEY=password0123
APPSSID
と
APPNETWORKKEY
は接続先である無線LANルータのSSID(例:
FOOSSID
)とネットワークキー(例:
password0123
)を設定するので同じになりますが、
APPNAME
は必ず異なるものを設定します。 この状態で同じ無線LANルータへ接続したPCからアクセスする場合、ウェブブラウザで以下を指定します。
1枚目のFlashAirにアクセスする場合
http://flashair1/
2枚目のFlashAirにアクセスする場合
http://flashair2/
3枚目以降のFlashAirを追加する場合は、上記と同様に
APPNAME
を重複しないよう(例:
flashair3
、
flashair4
…)に設定していきます。
IPアドレスを設定して個別にFlashAirを認識してアクセスする方法
APPNAME
を設定する代わりに
IP_Address
を設定して個別にアクセスする方法もあります。(
APPNAME
を同時に設定しても問題ありません。)
各FlashAirのCONFIGファイルに設定する値は、たとえば下記のようになります。
1枚目のFlashAir
DHCP_Enabled=NO
IP_Address=192.168.43.11
Subnet_Mask=255.255.255.0
Default_Gateway=192.168.43.1
2枚目のFlashAir
DHCP_Enabled=NO
IP_Address=192.168.43.12
Subnet_Mask=255.255.255.0
Default_Gateway=192.168.43.1
Default_Gateway
は接続先である無線LANルータのIPアドレス(例:
192.168.43.1
)を設定し、そちらに合わせて
Subnet_Mask
(例:
255.255.255.0
)と無線LANルータに接続している他の機器と重複しないように
IP_Address
を設定します。 この状態で同じ無線LANルータへ接続したPCからアクセスする場合、ウェブブラウザで以下を指定します。
1枚目のFlashAirにアクセスする場合
http://192.168.43.11/
2枚目のFlashAirにアクセスする場合
http://192.168.43.12/
3枚目以降のFlashAirを追加する場合は、上記と同様に
IP_Address
を重複しないよう(例:
192.168.43.13
、
192.168.43.14
…)に設定していきます。