FlashAirアプリ開発の概要
FlashAirと対応アプリの開発
FlashAirはWebサーバーを内蔵しています。無線LAN親機(アクセスポイント, AP)として動作しているFlashAirに、無線LAN子機(ステーション, STA)として動作しているPCやスマートフォンといった無線LAN機器から接続し、HTTP (HyperText Transfer Protocol) 経由で通信することができます。
HTTPによる制御では、以下のことができます。
- Webサーバー
- FlashAir内のファイルにHTTP GETリクエストを発行することで、ファイルをダウンロードすることができます。また、FlashAirの情報を読み取る、設定を変更するなどの操作が行えるCGI (Common Gateway Interface) が用意されています。
- スクリプト
- Luaスクリプトの実行ができます。
- GPIO
- SD端子のGPIO制御ができます。
- その他
- SRAMの読み書きができます。
FlashAirとのHTTP通信の種類
無線LANを使ったHTTP通信を用いてFlashAirのデータにアクセスする方法が、Application Programming Interface (API) として定義されています。
ファイルに対するGETコマンド
HTTPクライアントがFlashAir内のファイルに対してHTTP GETコマンドを発行すると、FlashAirはそのファイルのデータを返します。
フォルダに対するGETコマンド
HTTPクライアントがフォルダに対してHTTP GETコマンドを発行すると、ブラウザユーティリティというWebページを返します。ブラウザユーティリティは、通常そのフォルダのファイル一覧を表示するページですが、変更することができます。詳しくは、APIガイドのブラウザユーティリティを参照してください。
CGI (Common Gateway Interface)
特定のURLに対してHTTP GETコマンドまたはHTTP POSTコマンドを発行すると、FlashAirの情報を読み取る、設定を変更するなどの特別な操作が行えます。以下の4種類があります。
- command.cgi
FlashAirの情報を取得するためのAPIです。 - config.cgi
FlashAirの設定を変更するためのAPIです。 - thumbnail.cgi
画像のサムネイルを取得するためのAPIです。 - upload.cgi
ネットワーク越しにSDメモリカードの中身を変更するためのAPIです。
FlashAirの設定ファイル
SDメモリカードホスト機器から参照できる /SD_WLAN/CONFIG
というテキストファイルを変更することで、FlashAirの動作を制御することができます。詳細はAPIガイドのCONFIGを参照してください。